このコラムは、2017年4月3日に別のblogページで書いたものです
blogをまとめるための、アーカイブとなります
進化の過程、ひとになるもっと前にはしっぽがありました
その残りが尾骨です
横浜の15年来のお客さまのお宅に、白猫の姉妹がいます
一匹はきれいな長いしっぽ
もう一匹はカギしっぽ
きれいな長いしっぽの仔は、なんにでも興味があって機敏です
そして、カギしっぽの仔は、動きがおっとりしていてぽっちゃり体型です
西洋医学的には、尾骨に骨折、またはひびが入っても処置はせず、安静にして治癒を待ち
またリハビリも特にはありません
わたしは、尾骨でも治ってからのケアーはとても大切だと思っています
一度傷ついた骨のまわりの筋肉は、萎縮して老廃物がたまりやすくなります
この萎縮は、いずれからだ全体に影響を与えます
尾骨の場合
たとえば、それは足の運びのクセにつながるかもしれません
もしかしたら、上半身のねじれになるかもしれません
どうしてか?
それは
尾骨は環椎からはじまる椎骨の最後尾にあるから
MSIの6をやる時になって、むかし尾骨を打ってしまったことを思い出される方がいらっしゃいます
セッション6では、お尻の奥の深層筋を解放していきます
具体的には、仙結靭帯・仙棘靱帯・仙腸靭帯・そして内閉鎖筋など
(仙骨の上を覆う白い部分の靭帯と青い部分)
この深層筋を解放することで、戻そうとしても難しかった足の運びのクセに
気づけることもあります
ひとにとっての【しっぽ=尾骨)】を自由にしてあげましょう
セラピストとしてのわたしのバイブルは、三木成夫さんの本です
有名な施術家や、宗教家あるいはヨガマスターの本ではありません
この三木さんは西洋医学の医学博士ですが、自然界のリズムやこころとからだについて
とてもおもしろい観点からおはなしをされています
たとえば
人間は、生まれる前のおかあさんのお腹の中でのたった10月10日にうちに
生命の進化の過程を経験する
そんなおはなし etc.
『内臓とこころ』はとても読みやすい本なので、もしご興味のあればどうぞ
この『内臓とこころ』の中で、体壁系と内臓系というおはなしが出てきます
体壁系とは、おおまかに言うとひとの外側の器です
この中には、外皮と神経と筋肉が含まれます
そして内臓系とは、腸管・血管・腎管という植物器官のことです
体壁系の中枢が脳、内臓系は心臓です
この体壁系の中の動きとして、感覚と運動というおはなしが出てきます
筋肉と脳が両天秤で、そのバランスを神経がとっているんです
つまり、小さな筋肉の萎縮も、からだにおいては脳のはたらきにさえ影響を及ぼすということです
しっぽは、寝ている時には緊張を解いておとなしくなっています
うれしい時には、きっとプルプルと動くはず!
ぜひ、しっぽに目を向けてあげてください
今日のコラムは、この体壁系、尾骨について でした
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